こちらフランスでは今朝から
冬時間(ウィンタータイム)になりました。
今日は1時間、朝寝坊ができるありがたい日でした。
夏時間(サマータイム)に対して冬時間と言っていますが
要するに、グリニッジ標準時に対する
フランス標準時のことです。
多くの日本人にとっては夏時間(サマータイム)は馴染みのない習慣です。
緯度の高い、ヨーロッパの国々にとっては、日本と比べて
夏の日照時間は長く
冬の日照時間は短いため
夏時間は夏の日照時間を有効に使える習慣です。
フランスの夏時間は
古くは、1917年に法律として制定されましたが
1945年、当時の仮政権によって放棄されました。
しかし、オイルショックの影響を受けて
1973年に正式に取り入れられました。
日本でも、何度かサマータイムについて議論されたようですが
日本の夏と冬の日照時間の差を考えると
わざわざサマータイムにする必要はないのではないかと思います。
サマータイムには日照時間を有効に使うと言う利点があるものの
それに伴う弱点もあるからです。
庶民にとって、一番の弱点は
サマータイムの初日は
1時間早く起きなければならないことです。
時間の変更は日曜日に行われますが
疲れきっている時に睡眠を1時間奪われる事は
かなり辛かったりします。
今年はあまり無理なく時間の変更を乗り越えられました。
学生の頃には夏時間の変更を忘れていて
授業に遅れた事があります。(1時間も)
今はいろいろ便利になって
パソコンは時間変更を自動にしてくれるので
時間変更を忘れる事もなくなりました。
今後はますます日没が早くなります。
日照時間の短い季節は
午後4個半ごろ暗くなり始めます。
フランスに来て13年経ちますが
未だにフランスの冬は好きになれません。
日本の方々、地域によって差はありますが
日本の冬は思っている以上にすばらしいのですよ。
フランスの習慣の最近のブログ記事
渡仏3年目にわたしは結婚しました。
フランスに来た理由は留学だったので
最初の3年近くは部外者として外からフランスを観察していました。
たとえ、ステイ先の家族と親しく暮らしていても
やはり、わたしは当事者ではありませんでした。
それがダーリンと知り合って、
フランス人との普通のお付き合いをする事になりました。
ダーリンの家族や友達とのお付き合い、すなわち
フランスで生活する者の目線で暮らすようになりました。
まず第一に習得しなければならなかった事は
Non!
と言うこと。
日本で普通に暮らしていると
断らなければならない場面は少ないのですが
と言うか、遠まわしに断る事はたくさんありますが
実際に
「いいえ、できません」
(頼まれ事をされた時)
「いいえ、いりません」
「いいえ、ほしくありません」
(何かを勧められた時)
など、直接 "Non"と言う習慣はありません。
しかし、フランスでは言わなければ伝わらないのです。
相手が義理の母だったりすると、断る事すら不可能に思えます。
しかし、できないものはできないし
ほしくないものは、ほしくない。
渡仏3年にしてわたしは"Non"と言うことを学びました。
しかし、フランス人全員が、ただ単に自己主張しているわけではありません。
やはり、よい人間関係を築くためには相手を思いやる必要があります。
そして、フランス人はマナーにうるさい人たちでもあります。
学生時代の知人に、日本人とは思えないほど
自己主張する日本人女子がいました。
思った事をすべて言葉にする人だったのですが
遠慮するという事を知らなかったのかもしれません。
決して悪い人ではありませんでしたし、意地悪でもありませんでした。
多分彼女は、フランスでは自己主張しなければならないと
勘違いしていたのかもしれません。
彼女には、フランス人もびっくりしていましたから。
私の友人、フランソワーズはとってもやさしい人で
よほどの理由がない限り"Non"とは言わないフランス人です。
相手を想うあまり、どうにかしてあげたいと思うのでしょうね。
"Non"と言われると、多少は傷つきますから。
フランスのお正月
日本における最大イベント
「お正月」。
フランスでも祝日ですが、日本ほど大きなイベントではありません。
フランスのお正月は、日本のクリスマスのような日で
フランス人の多くは友達と一緒に新年を迎えます。
フランスのクリスマスは、フランス語で
「NOEL:ノエル」
と言います。
フランスのお正月は
「NOUVEL AN :ヌーヴェラン」
大晦日は
「REVEILLON:レヴェイヨン」 です。
(クリスマスイヴもレヴェイヨンです)
フランスのクリスマスは、家族で過ごすのが基本です。
どんなに離れていても、クリスマスには家族が集合するのです。
たとえば友人のニコルの家は
二人の息子がはるばる550kmも離れた町からやってきます。
バカンスなどには彼女を連れてくる息子たちですが
(彼女たちも家族と過ごすため)
クリスマスには一人で帰って来たそうです。
お正月のイベント
フランス人はお正月を、日本のクリスマスのように過ごしますが
やはりグルメの国、ご馳走を食べたり、シャンパンを飲んだり
カウントダウンをして、盛り上がります。
新年になった瞬間にはやはり
Bise:ビズをします。
ビズについてはこちらをご覧ください。↓
http://xn--zckvcycwbw53yumkhwfyu5f8t5b.tsumad.com/?eid=540371
フランスのお正月と言えば、エッフェル塔の花火ですね。
新年を迎えた瞬間に花火が上がるのですが
私は一度も現地で見たことはありません。
きっと素晴らしい花火だと思います。
フランスのどこにいても、この花火をテレビで見ることが出来ます。
私も、一度テレビで見たことがありますが
花火をテレビで見ることほど、つまらないものはありません。
我が家の大晦日は、たいてい、ダーリンと二人で
のんびりとささやかに過ごしています。
そして、新年を迎えるとフランスは冬のバーゲンが始まります。
バーゲンはフランス語で
「SOLD:ソルド」です。
今年のソルドは1月7日からだそうです。
高級ブランド品が半額で買えたりするので
この時期は、日本からソルド目当ての旅行者が多く見られましたが
今年は例年より日本人観光客が少なくなるようですね。
日本ではクリスマスは恋人同士で過ごす日のようですが
ここフランスでは、家族で過ごす日です。
日本のお正月をイメージしていただけたら
非常に近いと思います。
フランスでは、お正月は友達同士で過ごす日です。
日本と反対でしょ?
フランスの祭日はキリスト教の祭日と戦争の記念日と
革命記念日と言い切っても過言ではありません。
(注・例外もあります)
宗教上、大切な日は家族で過ごすのが一般的です。
クリスマスは、やはりフランス人にとって特別な日です。
フランス人がクリスマスをどのように過ごすかと言うと...
食べて過ごします。
クリスマスのご馳走
日本でもお正月にはおせち料理を食べるように
フランスでは、クリスマスのご馳走を食べます。
フランス料理はご存知のようにコース料理です。
一品食べたら、次の一品がでてくると言うあれです。
レストランでは、一品ずつサービスしてくれますが
家庭では家庭の主婦が(または主人が)一品ずつサービスします。
クリスマスに何を食べるかと言うと、一般的には
・フォアグラ
・スモークサーモン
・カキ
・伊勢海老
・おいしい魚(舌平目、アンコウ、サーモンなど)
・七面鳥、ホロホロ鳥、シャポン(去勢した若オス鳥)など
・ジビエ(しか、いのしし、ノロシカなど)
・牛肉、野牛など
・チーズ
・ブッシュ ドゥ ノエル(デザート)
・チョコレート
です。
一般的なフランス人はびっくりするほど食べます。
10年前のステイ先のご夫婦はとっても食べる人たちで
ムッシュウは
「クリスマスと復活祭には毎年3キロ太るんだ!」
と言っていましたし、マダムは
「2日でチョコレートを1キロ食べた!」
と言っていました。
本当に食べましたね。
ステイしていた頃には...
食事の時には、メニューにあったワインも飲みますし...
食べれなのに、4、5時間ぐらい食卓で皆さんと過ごすのも
疲れます。
ダーリンはフランス人のくせに食に執着がないので
日本人の私にはちょうどよいです。
クリスマスのメニューは家族で話し合って決めているようです。
どの家庭も、かなり前からクリスマスの用意をしています。
我が家はどちらかと言うと、その日暮らしで
ダーリンは何日も前から食事の内容を決めることを
嫌っています。
今年は、メインディシュだけは決めていましたが
それ以外は、当日、買出しに行ったお店で決めました。
12月24日は夫婦二人で過ごし
25日はダーリンママと3人で過ごすというのが
私の近年の習慣です。
今夜のメニューは
・アイルランドのスモークサーモン
・いのししのワイン煮込みブルゴーニュ風
・5種類のサラダ
・チーズ7種
・アーモンドミルクのブランマンジェ、木いちごとピスタッシュのクッキー
・チョコレート
・コーヒー
をシャンパンと一緒にいただきました。
最後まで食べたかったので、各料理を少量しか食べなかったのに
チーズでおなかがいっぱいになり
デザート以降は食べられませんでした。(ダーリンも)
今日はクリスマスメニューのためにお昼を抜いたのに...
明日はダーリンママと食事です。
メニューは
・フォアグラ(ダーリンママ用)
・モリーユ茸入りブーダンブラン
・ホロホロ鳥のロッティ、蒸し野菜
・5種類のサラダ
・チーズ
・マロングラッセのブッシュ ドゥ ノエル
・チョコレート
・コーヒー
もうおなかいっぱいです...くるしい...
日本の着物はフランスのモードにも影響を与えています。
着物の襟元を思わせるブルゾンとかも売っています。
フランスの田舎には着物を見たことがない人ばかりです。
私が着物を着ていたりすると
「映画以外で初めて着物を見た」
と言われます。
インテリアに関する番組で
着物や帯をデコレーションの一つとして
飾っている部屋を見たことがあります。
着物はフランス人の目にどのように映っているのでしょうか。
フランス人の反応を見ていると、
美しいと思っているようですが
珍しさの方が先行しているようです。
もちろん個人差があり、興味の対象も様々。
・帯(帯止めや帯揚げ、締め方など)
・着物や帯の柄
・草履や足袋
・着物の構造
・刺繍や染め方
について質問を受けます。
とりあえず、どんな着物を着ていてもほめてくれます。
ダーリンにとって着物は「美しい物」だけれども
特別な存在なだけに、親近感にかけるそうです。
しかし、
「足元を見ると、日本の美意識を感じる。
ヨーロッパにはない美意識だ。非常に美しい。」
だそうです。
私は、足袋や草履がそんなに(着物や帯に比べて)
美しいと思っていなかったのでちょっとびっくりしました。
最近、年のせいか
「着たいな」
「欲しいな」
と思う洋服(安価な物)を見つけることが難しいです。
フランス人と日本人の体格は違うし
フランス人と日本人の趣味も違うと思います。
そこで、時々、着物を着ています。
着物を着るといっても
基本的に家の中で着物を着ることにしています。
外出時に着物を着ると、とても目立つからです。
私にとって、着物の着付けで一番気になるのが
衣紋の抜き具合です。
個人的には、あまり抜かないほうが好きです。
ある日、着物を着付けている時、ふと疑問が...
ダーリンは着物を着たわたしをどう思っているのか?
はたして、いつもよりきれいと感じているのか?
もしかして、宇宙人を見ているような...?
そして、
「フランス人にとって、襟足は魅力的か?」
そこでアンケート開始
ともみ: ちょっとここ見て!(襟足を示す)
ダーリン: どうかしたの?
ともみ: ここ見て、どう思う?
ダーリン: はぁ?
ともみ: だから、ここ見て魅力的だと思う?
ダーリン: あぁ、それ知ってるよ。日本のエロチシズムだよね。
ともみ: うん、まぁ...それで、どう...?
ダーリン: 別に。
ともみ: ちょっとぐらいは...?
ダーリン: NON!
ともみ: まったく何も感じないということですか?
ダーリン: 全然。
ともみ: ...。
ダーリン: エロチシズムも文化の一部
国が違えばエロチシズムも変わるものだよ。
中国では、小さい足にエロチシズムを見出したわけだし...
着物は露出が少ないから出ているところ(襟足)に
意識が行くのはあたりまえだと思うよ。
だからイスラムの女性は男性を誘惑しないために
身体中、隠しているんだよ。
全部隠れていれば、どこだってセクシーに感じるさ。
もっといろいろな人に意見を聞いてみたいのですが
ダーリン以外の人には、やはり聞けませんでした。
個人の趣味にもよるのでしょうが
フランスには
襟足は魅力的という一般論はないようです。
私は日本人なので
無意識のうちに、襟足を気にしているから
衣紋の抜き具合が気になっていたんですね。
所変われば品変わるとは、よく言ったものですね。
英語では
"So many countries, so many customs."
(国の数だけ習慣がある)
と言うそうです。
フランス語ではなんと言うのか
ダーリンに聞いて見ましたが
そういう「ことわざ」はないとのことです。
個人主義のフランス人は「人の数だけ習慣がある」
と思っているのではないでしょうか。
それぞれの国にそれぞれの礼儀作法があり
あいさつの仕方も国によって大きく違います。
日本にはお辞儀という美しいジェストがありますが
フランスでは Bise(ビズ)をします。
Bise(ビズ)とは
頬にチュッ!チュッ!とお互いキスをしあう
親しい者同士のあいさつです。
チュッ!チュッ!の数は地域によって違いますが
たいてい2回〜4回です。
Bise(ビズ)は
女性⇔女性
女性⇔男性
で行われます。
基本的には
男性⇔男性
では行なわれませんが、
父⇔息子
でする家庭もあります。
ダーリンとダーリンパパ(故人)は
Bise(ビズ)をしていました。
また、ダーリンは日本へ旅行した時
日本出発の際、見送りに出てくれた ともみ父と
Bise(ビズ)をしていました。
それを見て
「ダーリンはともみ父を実の父のように思っている」
と感じました。
ちなみに、男性⇔男性でBise(ビズ)をしていると
ホモだと思われます。
小学校低学年くらいの男の子同士が
握手してあいさつしているのを見ると
「彼らは男性としての自覚を持っているんだな」
と思います。
当初、迷うのがBise(ビズ)をするための「親しさ度」です。
フランス生活の初期は、相手の出方を見て
消極的にBise(ビズ)をしていました。
今では、「親しさ度」の基準ができたので
積極的にというか自らの判断でBises(ビズ)をしています。
私の基準は
「個人的な人間関係がある」という簡単なものです。
時には私の基準外の人に
Bise(ビズ)を求められることもありますが
その時は受け入れるようにしています。
Bise(ビズ)をしない場合は握手をします。
握手はとても便利なあいさつで
Bise(ビズ)をしたくない相手(稀にあります)には
すばやく手を差し出せば、OKです。
相手が子供の場合は
頭にチュッ!としてあげます。
たいてい、子供からのお返しはありません。
(たまに、してくれることもあります)
Bise(ビズ)は幼児の言葉で
Bisou(ビズゥ)とも言います。
最初は戸惑っていたBise(ビズ)ですが
驚くほど簡単になれます。
この感覚で日本へ行くと、Bise(ビズ)ができない
もの足りなさを感じてしまうようになります。
習慣って面白いですね。
